車椅子でみかん狩り!

通行できる園路整備

伊豆長岡町小坂の小坂みかん共同農園(水口秀夫組合長、組合員十五人)は、車いすの人がミカン狩りを楽しめるようにと車いすが通れる園路を整備した。同園には昨年、町が身障者用のトイレも整備するなとバリアフリー型のミカン狩り園として脚光を集めつつある二十五日には天城湯ケ島町のディサーピス利用者が訪れ、草いすなどでミカン狩りを満喫した。

組合員が手作りで同農園では水口伝前組合長時代の平成十一年から徐々に車いすが通行可能な園路工事を始め、本年夏に本格的に整備した「車いすの利用は可能か」。こんな問い合わせが近年、急激に増えていることからバリアフリー化を進めている。

町から材料の提供を受け、組合員が手作りした園路は幅1.1メートル。

車いす用の園路が整備されているエリアは、ミカン狩り園全体からみればまだほんの一部。同所には約三十本の極わせの成木が植わり、車いすの人がミカン狩りしやすいように、組合員が低い所にミカンがなるようせん定した。

ミカン畑は山の斜面を利用しているため、介助者が手助けしなけれぱならない。しかし草いす利用者の行動範囲は制約されているのが現状のため、訪れた人たちは「車いすでミカン狩りができるのはうれしい」などと話し楽しんでいる

バリアフリーエリアには昨年、百本ほどの幼木を植えた同農園は「あと2.3年すればミカン狩りがでぎるようになる。また車いすが通行できる園路も毎年、順次延長していきたい」と話している。

車いす園路がわずかだった昨年でも三十団体ほどの車いす利用者らの団体が訪れたという。県内外の利用者で、同農園は「本格的に整備したことで、さらに利用者は増えるだろう」と期待している。

この日来園した天城デイサービス利用者の大川銀作さん(70)は「草いすでも利用でき、たいへん助かる自分でもげる位置になっているのも良い。ミカンは、甘くとてもうまかった」と御満悦。町からデイサービスを委託されている中央ケアセンター職員の田内健太郎さん(24)は「近くにこのように利用できる施設があると助かる」と話した。